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◆◇ ~ タイ語を勉強しよう 第4回~ ◇◆
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みなさんこんにちわ、
発行人の手紙屋です。
今日のタイ語は、ラムカムヘーン大王碑文からです。
ラーマ4世(映画『王様と私』に出てくる王様)によって発見され、
以降タイ語で書かれた最古の資料とされているものです。タイ人
が小さい頃学校で習う文章です。
■今日のタイ語
全文: พ่อกู ชื่อศรีอินทราทิตย์ แม่กูชื่อนางเสือง พี่กูชื่อบานเมือง
■単語と熟語
・ พ่อ >> お父さん、父
・ กู >>在一般的に用いられる「グー」は「俺」の意味であり、あまり公の場で使うのは
好ましくない言葉ですが、ここでの用法は若干違っており「私」の意味。今でも高僧
などがこの言葉を使う場合もあるようです。
・ชื่อ >>名
・ศรีอินทราทิตย์ >>スコータイ王朝初代王
・แม่ >>お母さん、母
・นาง >>既婚女性に付ける語、英語のミセスに相当
・เสือง >>スコータイ王朝第3代王ラムカムへーンの母親の名
・พี่ >>年配者、先輩、年上の兄弟等
・บานเมือง >> スコータイ王朝第2代王
■解説
1833年当時まだスコータイのお寺で修行中の身であったモンクット皇太子(後のラーマ4世)
が発見したとされる碑文の中の一文です。同碑文にはラムカムヘーン大王が西暦1283年
にタイ文字を考案したこと、スコータイ王朝がどういうものであったのか等が書いてあり歴史的
資料として非常に貴重なばかりか、この碑文(石碑)によってアユタヤ以前のタイの歴史が
明るみに出たと言っても過言ではないでしょう。一方、この碑文については、そこに書かれた
タイ文字の特徴(母音が上下ではなく左右に配置されている)から発見者であるラーマ4世
による贋作疑惑(欧米の植民地化に晒されていた当時のアジア情勢の中で、タイに高度
な文明があったことを示すため当該石碑が捏造されたとする説)もあったりしますが、実際
この碑文が否定されてしまうとタイの歴史が根本から覆されることにも成りかねず、最近で
はあまりこの議論は進展していないようです。
■日本語訳
『我が父の名はシーインタラティット、母の名はスワン、兄の名はバーンムアン。』
■編集後記
今回の内容は如何でしたでしょうか?タイの歴史も非常に面白いものだと思います
のでこれからは時々取りあげていきたいと思います。もちろん「こんなジャンルのタイ語
を取り扱ってくれ!」というご要望がありましたらお気軽にメールくださいませ。
それでは今日のところはこのへんで。
本メルマガを読んで頂いている121名のみなさま、チャイヨー!チャイヨー!
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